キムチと口臭

オーラルケア

キムチは、いろいろ種類があって、どれを食べてもおいしいです。
冬はキムチ鍋やカルビクッパ、夏もキムチ冷麺など、いろんなキムチ料理がたくさんあります。キムチって、けっこう食欲をそそるものですし、食べると元気が出るって感じがします。

でも、キムチを食べた後って、けっこう口臭が気になりませんか。
キムチには特有の濃厚で強い風味を持った匂いがあり、食べた後には独特の香りがいつまでも漂っています。

キムチ

キムチは、もともとは野菜を塩に漬けただけの保存食に、香辛料としてニンニクやサンショウを加えるようになったものが原型です。その後、日本から伝わったトウガラシがサンショウの代わりに使われることになり、それに魚醤や魚介の塩辛を加え乳酸発酵させるようになって、今のキムチが生まれます。
キムチの香りというのは、塩辛による乳酸発酵臭にニンニクとトウガラシがブレンドされて、できあがったものといえます。

キムチの種類

参考までに、いろいろなキムチの種類をご紹介

ペチュキムチ 白菜のキムチで、一般的にキムチといえば、この白菜キムチを指します。19世紀に中国から輸入された白菜により普及したようです。
オイキムチ キュウリのキムチ。ニラやネギなどの薬味を挟みこんだもので、わりあいサッパリとした感じのキムチです。
カクテキ サイコロ状にした大根を漬けこんだもので、歯応えがあり大根の甘みも感じられる、おかずにもなりそうなキムチです。
ポッサムキムチ 白菜の葉にイカやカキ・ホタテなどの海産物を入れて包んで漬けたもので、さまざまな旨味が絡み合った味わいが楽しめるキムチです。
ムルキムチ トウガラシやニンニクを使わず、米のとぎ汁で作るキムチで水キムチとも呼ばれます。冷麺の汁としても用いられるものです。

ムルキムチは、ニンニクを使っていないので、それほどキムチ臭は感じられません。

キムチ臭

キムチのニオイは、大きく次の2つになります。

【発酵臭】
塩辛を使った乳酸発酵による酸っぱい香りです。
日本の糠漬けと同じく漬物の匂いで、塩辛ベースなので糠漬けよりは強いものになりますが、一時的なニオイで歯磨きやうがいをすることで、数時間のうちに薄れるものです。

【ニンニク臭】
キムチを漬ける際にニンニクが使われています。
ニンニクに含まれるアリインという薬効成分が酵素と反応してアリシンになると、独特のニンニク臭を放ちます。このアリシンが消化吸収されると、血流にのったニオイ成分が体内を巡り、肺や皮膚から排出され体臭となってしまいます。
一般的には、ニンニクのニオイの継続時間は約16時間といわれていますが、キムチを食べた量や人それぞれの体調により、もっと長くニオイが続く可能性もあります。

ニオイ対策

キムチの口臭を消す対策としては、次の方法があります。

うがいや歯磨きなどのオーラルケア
発酵臭の対策だけでなく、ニンニク臭対策としても歯間など口内に残ったキムチのカケラからのニオイ発生を防ぐために、オーラルケアをしましょう。
食前や食事中に牛乳などの乳製品を摂る
乳製品に含まれるたんぱく質はアリシンと結びつきやすく、消化吸収を抑えてくれます。
食前にお茶を飲む
緑茶に含まれるカテキンやフラボノイドには殺菌消臭効果があります。また番茶に多く含まれるタンニンにも殺菌効果があります。
食後にリンゴを食べる
リンゴのポリフェノールであるプロシアニジンには強い抗酸化作用があり、またカテキンも含まれており、殺菌消臭効果がとても高いといえます。
食後にホットチョコレートやココアを飲む
カカオポリフェノールには抗酸化作用があるばかりでなく、血流もよくするので、ニオイ成分の排出を助ける働きをしてくれます。
カラダを動かし、半身浴をする
汗をかき代謝を高めることでニオイ成分を早く排出することができます。キムチ臭が残らないよう、カラダを清潔にすることも忘れずに。
ガムを噛む
口の中が乾燥すると口がクサくなります。唾液は口内を殺菌消毒するチカラが高いので、ガムを噛むことで唾液の分泌を促してあげましょう。
サプリメント
口臭を改善するサポートをするサプリメントがあります。継続的に摂取すると、吐息だけでなく体臭までケアしてくれます。

 

しっかりキムチのニオイ対策をして、健康に良いといわれているおいしいキムチをたくさん食べて、元気な毎日を過ごしましょう!