平昌オリンピック競技紹介

スノーボード

スロープスタイル

ジブと呼ばれるレール・ボックス・テーブル・ウォールなどの障害物があるセクションと、ジャンプ台が複数設置されたコースを滑り降りて、それぞれで行なわれる技の難易度や完成度を争うものです。
ジブにはセクションごとに2~3の障害物があり、そのうちのどれを選んでもかまいませんが、それぞれ難易度の高低があるために難易度の高い方を選んで失敗するリスクはあるものの高得点を狙うか、難易度の低い方を選び着実な得点を重ねるかの判断が求められます。ジャンプ台にも真直ぐにアプローチするものと斜めからアプローチするものがあり、エア(ジャンプ)の難易度や完成度を考慮して選ぶスタイルです。今回の平昌オリンピックでは、ジブ3連続に続けてジャンプ台3連続となっています。
全てを転倒することなく滑り切ることが前提で、その上で6ヶ所でのパフォーマンスを採点されることになります。
予選では2本滑ったベストスコア、決勝では3本滑ったベストスコアで、順位が決まります。6名の審判が100点満点で採点して最高点と最低点を除いた4人の平均がスコアとなります。

ハーフパイプ

円筒を半分にして横に倒した形状からハーフパイプと呼ばれ、片方から滑り降り逆側に飛び出した時に空中でジャンプや回転などの演技を披露する、ということを5~6回繰り返し、エア(ジャンプ)の高さと技の完成度や難易度を争うものです。
雪上で速度を維持するために17~18度の緩い傾斜面に全長190mで横幅は20.8mあり深さ6.8mのコースを利用します。
予選では2回演技したベストスコア、決勝では3回演技したベストスコアで、順位が決まります。6名の審判が100点満点で採点して最高点と最低点を除いた4人の平均がスコアとなります。

ビッグエア

一つの大きなジャンプ台を飛んで、フリップや回転などエア(ジャンプ)の難易度を競うものです。
スロープスタイルで出場する選手は、自動的にビッグエアにもエントリーされます。
スロープスタイルは6回全てを転倒することなく演技をする必要がありますが、ビッグエアは1回だけの勝負となるので、より難易度の高い技にチャレンジすると思われ、見ごたえのあるトリック(技)を確認できるはずです。
3回飛ぶことができますが、同じ技は使えず全て異なる技にする必要があります。3回飛んで点数の高い2回の合計点で争われます。

パラレル大回転

2名の選手による競技で、ブルーとレッドに分かれた旗門のコースを同時にスタートし、どちらが先にゴールするかを競うものです。
長野大会の時は、一人だけで滑ってタイムを競うもので、「パラレル大回転」ではなく「大回転」となっていました。
全長560mで標高差は160mあり旗門25個のコースで、選手はブルーとレッドを1回ずつ走行し合計で順位が決まります。
16強からはノックダウン方式といって、1回戦で遅く到着した時間だけ2回戦では遅く出発することで、2回戦で先にゴールした選手が勝利するというものです。

スノーボードクロス

4~6人で同時に起伏や障害物のある1000メートル程の同じコースを滑走して着順を競い合うものです。複数の障害となる構造物を旗門でコース設定されたコースを複数人で先頭を奪い合う競技で、接触や転倒が多く発生することからオートバイのモトクロスに似ているということで「スノーボードクロス」と呼ばれており、ヘルメットやプロテクターを着用することになっています。
先頭で滑走していてもゴール直前で転倒してしまうこともあり、後走している選手が一番にゴールすることもあります。
2回滑った予選の順位に応じて決勝トーナメントのグループ分けをし、上位者が準決勝、決勝へと進んで最終的に一番でゴールした選手が勝利します。